こんにちは、さわです。
ブログの更新がものすごくゆっくりになってしまって申し訳ないです!
8月31.9月1.2日に行われた、菜園講座・秋の報告をいたしますね。初日、お天気に恵まれ、ちょっとまだ残暑厳しい中、講座も定着してきたのか、春の会、夏の会に比べて参加者が多くなりにぎやかな雰囲気の中スタートです。木陰で自己紹介の後は、里の家の横にあるキッチンガーデンにて野良仕事です。
まずは春にはじめたミミズコンポストの状況をチェック。
ミミズが生ゴミを食べて腸内を通ったフンは良質な堆肥になります。バラの栽培に作物の病気を出さない、いい堆肥となるので、参加者の皆さんにもおすすめしています。チッソ、リン酸、カリの濃度が濃縮されたワームコンポストは一袋2千円位で売られています。
生ゴミは、三角コーナーにためるて腐らせてしまうと、ミミズも食べなくなってしまうので、生ゴミを腐らせないでミミズコンポストに入れるようにするのがポイントです。コンポストの中に入れるのは、釣具店などに売っているシマミミズです。
次は、定植前の苗の準備。

定植の3時間前に、充分水を吸い込ませてから定植します。(写真のようにプラボックスなどに水をはり、そこに苗ポットを入れて水をすわせます)それを日陰に置いておきます。普通は、定植した後、水をあげますが、それはNG!

浸す水ですが、10リットルの水に、木酢液・酢(自宅で使っているものでいいです)・焼酎を混ぜたもの(ほんのり臭うかどうかくらい)を作ります。これが疑似雨水です。
まずは水を汲み置いてカルキを飛ばしておくことも重要です。

苗の定植法を、復習。畑を耕した日などには定植はしない。まずは、ポットの高さに合うくらいの穴を掘ります。

片側の土に、ポットからそっと出した苗をピタっとそわせ、有機物を含まない土を穴に入れてしっかりと土を抑え、ポットの土と畑の土を密着させます。

定植したら苅った草を苗の周りに敷いて、米ぬかを少しまきます。米ぬかは、よとう虫などの大好物のため、野菜ではなく米ぬかを食べてくれる為、虫よけになります。
葉っぱに水を与える場合は、曇りの日にしましょう。曇ったら、葉っぱの気孔を閉じているのでかけて大丈夫なのですが、晴天の時などは気孔をあけてしまっているので、そこに水を与えると植物が呼吸できなくなってしまうそうです。
苗の定植の後は、種のまき方講習。種をまく場所は、しっかり抑えて平にして、蒔いた種が、深かったり浅かったりしないようにします。種の厚みの二倍の土を種の上にかけて、またその上からしっかり定着します。写真のように足でしっかり押さえてもいいですし、手でしっかり押しても構いません。
ガーデンでの野良作業の後は、温泉入浴、そしてお楽しみの夕ご飯です!

お夕飯の写真です。美味しかった〜。

ベジティラミス。美味しかった〜。
夕飯の後は、お腹いっぱいで、少し集中するのが大変ですが座学の時間です。
まずは、自家採種(種とり)について、自分の家で種をとり保存することは一昔前には普通のことでした。種をとるメリットは、まず育てやすいこと、自分のところでとれた野菜なので、育ちやすくなります。今は種の袋を見ていただければ解りますが、野沢菜の種がオランダ産だったりします。
トマトの種とりを実践しました。

トマトを収穫して二三日置いて、種を完熟させます。トマトの中のゼリーは発芽抑制物質ですので、そのゼリーを取り除きます。一日置く事で、ゼリーが発酵して、種からはがれます。一日置いたら、種を洗って乾燥させて種を保管します。
次に秋野菜の栽培のコツです。
生物暦を利用して、季節のうつりかわりを感じながら、ベストなタイミングで種まきをしましょう。
秋野菜(キャベツ・ハクサイ・レタス・ニンジン・ダイコン・カブ・シュンギク・レタスなど)は生育期間15~20℃。7月中に苗つくり、8月下旬に種まきと苗の定植、9月は間引きと草マルチ、10月に収穫開始となります。
ホウレンソウ、ツケナ、硬ダイコン、赤カブ、エンドウ、ソラマメ、タマネギ、越冬キャベツ、菜の花などの秋冬〜越冬野菜は、9月中旬に種まき、10月上旬に種まきや植え付け、10月下旬に越冬準備、来年の6月〜収穫となります。
秋の一日は春の1週間。タイミング遅れてしまうと、うまく育ちません。季節の移り変わりを押さえて上手に栽培したいですね。
この他、来年の菜園計画の質疑応答や、コンパニオンプランツの混植で連作回避。適地適作で野菜を育てることなどについての講義のあと、質疑応答で初日の講座は終了しました。